ある日、いつものようにメダカにえさやりをしていたら、体に白いモヤモヤしたものをまとった個体が…それ「水カビ病」かもしれません!
今回は、水カビ病の症状、治療方法などを詳しくご紹介します。
水カビ病は最悪、死んでしまう可能性もあるため、見つけた場合は早く治療をしてあげてください。
水カビ病とは?
「水カビ病」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。メダカに限らず、金魚や熱帯魚もかかることがあるため比較的有名な病気です。
写真は我が家で水カビ病になってしまったメダカの写真です。赤〇の箇所に水カビが発生しています。
そんな水カビ病の症状・原因をご紹介します。
病気の症状
水カビ病は、水カビがメダカの体に付き、繁殖する病気です。白いモコモコした綿状のものがヒレや体などにつくため、別名「ワタカブリ病」とも言われています。
水カビ病にかかってしまったメダカは自然治癒することはまずありません。(そもそも健康な個体は水カビ病にかかりません。)メダカの体に白カビが根を張り、養分を吸収していきます。少しずつ白カビに覆われる範囲が多くなり、メダカが衰退してしまいます。
そのため、発見した場合はより早く治療をすることで助かる確率もかなり上がります。
原因
水カビ病にかかってしまう主な原因は様々です。
メダカ同士で擦れてしまったり、すくい網で傷つけてしまった時に傷口から水カビは入り、水カビ病にかかることは良くあります。
水カビ病は特別な病気ではありません。元々水カビは、水中に常に存在しているため、体調を崩したとき等にかかってしまうことがあります。
また、水カビ病は一般的に20℃以下でかかりやすいと言われています。春や秋などに増える病気です。
原因を追究することは難しい場合が多いですが、我が家では季節の変わり目に水カビ病になる個体が多いので、体調を崩した場合にかかりやすいように思います。
治療方法
水カビ病を発見した場合は、すぐに治療を行ってください。
水カビ病は、他のメダカに移る病気ではありませんが、治療のためにも別水槽に移動をさせてください。
別容器に移動
まずは別容器に移動させて治療を行ってあげてください。
集中的に治療ができるのはもちろんですし、別容器で飼育することで病気の治り具合もよく観察することができます。
また、別容器に移すときは飼育水も一緒に入れてあげてください。
きれいな水が良いだろうと思い、サラ水(カルキを抜いた水道水)を入れてしまうと、水質が急変することで落ちてしまう可能性もあります。
塩浴
もし病気があまり進んでいないようであれば、第一段階として「塩浴」を行ってみても良いかもしれません。
0.5%の塩水を作り、その中で1週間程度メダカを飼育します。(最初は0.3%程度から徐々に濃度を上げていきます。)
メダカの体液の濃度は約0.9%と言われています。そこに近づけることによって、負担を減らし、免疫力をアップするという方法です。
水温を上げる
水カビ病は20℃以下になると発生しやすくなります。加温飼育などで水温を上げると、水カビ病の進行が遅くなります。
水温を上げるだけで、水カビ病が治ることはありませんが、塩浴や薬浴と並行して行うとより効果的です。
薬浴(メチレンブルー等)
一番良いのは、薬を用いて治療をしてあげる方法です。
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メチレンブルーを入れて数日~1週間程度様子を見ます。この時、えさを与えないようにしてください。理由は以下の通りです。
エサを与えることによって糞尿が出ます。しかし、薬を入れているため水中のバクテリアが弱っているため水質の浄化作用が悪くなっています。それにより水質悪化につながりやすくなってしまうんです。
1週間ほど治療を行って、完全に水カビがヒレなどから取れれば治療完了です!
…しかし!我が家の経験上、1週間で水カビ病が完治することはまずありません。(発見が遅いせいもあると思います…。)
もともと健康体であれば1週間程度、えさを与えなくてもメダカが死ぬことはまずありません。しかし、1週間もえさを与えないとメダカはみるみる痩せていきます。
1週間程度、様子を見て水カビ病が治っていない場合は、我が家ではえさを少量与えるようにしています。
薬浴中にえさを与える派・与えない派とそれぞれいますが、あくまでも我が家の方法として参考にして頂ければと思います。
最後に
今回は、我が家の水カビ病治療についてご紹介しました。
飼育水ごと別容器に移動→メチレンブルーで1週間程度、様子見→治ってないならえさを少量→治ったら元の飼育容器へ移動
というのが我が家で行っている方法です。
もしご自宅にヒーター等があるなら、加温して治療してあげるとより早く良くなります。また水温が上がることで治療後もメダカの活性が上がり、体力がより早く戻ってくれるため安心です。
他にもメダカ飼育の記事をたくさん書いていますので良ければご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました☆