メダカの活き餌として大人気の「ミジンコ」ですが、針子水槽に入れて共存できるの?と疑問に思ったことはありませんか?
ある程度のサイズに成長したメダカであれば、一瞬でミジンコを食べつくしてしまいます。しかし、まだ体が小さい針子にとって1ミリほどのタマミジンコはかなり大きく感じるのではないかと思います。
「針子水槽にミジンコを入れていたら針子が死んでしまった」という意見も聞くため、実際はどうなのか?ずっと疑問に思っていました。
今回は、針子水槽にタマミジンコを約1か月間入れてみたので、その内容をご紹介します。参考にしていただけると幸いです。
針子水槽にミジンコを入れるとどうなる?
まだ小さい針子の時に、タマミジンコを入れるとどうなるのか?我が家で飼育している数種類の針子たちの水槽にタマミジンコを入れて1か月ほど飼育をしてみました。
針子は死ぬ?
まずは最も気になる「針子が死んでしまうのか?」という疑問についてお答えします。
タマミジンコを入れてから針子が死ぬことはまずありません。※落ちてしまう子はもともと成長が悪い子ばかりで、タマミジンコが悪影響を及ぼしたとは考えにくいです。
少しずつミジンコを入れる水槽を増やしていき、最終的には計100匹以上の針子(10個弱の針子水槽)で様子を見てみましたが、大丈夫でした!
成長は?
気になる針子の成長ですが…さすがミジンコ!!タマミジンコを水槽に入れ始めてから、一気に大きくなりました。
針子サイズでも生まれたばかりの小さなタマミジンコは食べれるため、栄養たっぷりのミジンコを食べてぐんぐん成長してくれています。
粉えさ、PSB、ゾウリムシなども与えていますが、タマミジンコを与えてからが最も成長しました!
ミジンコは増える?食べつくす?
若魚や成魚サイズだとミジンコを入れてもすぐに食べつくしてしまいますが、針子はタマミジンコの成体を食べれない為、針子水槽内でどんどんミジンコが増えてくれます。
針子水槽にタマミジンコを入れて最初のうちはミジンコがどんどん増えていきます。そして針子が成長して1センチを超えだすとミジンコの数が少しずつ減ってきます。
小さなミジンコを食べつくしてしまうため、増殖スピードが追い付かなくなるためです。そのうちに成体のミジンコも食べてしまうので、ミジンコが自然といなくなってしまいます。
注意点
針子水槽に入れておくだけでミジンコが増えて、針子の成長スピードもアップするならミジンコを入れて共存したほうが良い!と思いますよね。
基本的には針子水槽にミジンコを入れると上記のようにメリットが多くあります。しかし、一方で少し注意する点もあるためあわせてご紹介します。
爆増したら間引く
まだ小さな針子の時は、針子が食べる量よりもミジンコの増殖スピードの方が勝り、水槽内でミジンコが爆増してしまうことがあります。
明らかにミジンコが増えてきたら、スポイト等を使用してミジンコを間引くことをおすすめします。
我が家は間引いたミジンコは成魚のメダカに与えちゃいます。一瞬で食べつくしてしまいます。
ミジンコは原因不明の全滅があると聞きます。(我が家ではまだ経験がありませんが)もし一気に大量のミジンコが死んでしまうと、水槽の水質悪化にもつながりかねません。また、密になるとミジンコが死んでしまう可能性もあります。
これらを予防するためにも適度に間引くことをおすすめします。
グリーンウォーターが薄くなる
ミジンコが増えてくるとグリーンウォーターが薄く・透明になります。これはミジンコがグリーンウォーターの養分を摂取しながら増殖しているためです。
針子飼育ではグリーンウォーターを使用する場合もあると思います。その場合は、ミジンコが増えすぎないように様子を見たほうが良いと思います。
ミジンコ用水槽でも同様のことが起きます。グリーンウォーターが透明になるとミジンコの増殖スピードが一気に落ちてしまいます。
最後に
今回は、針子とミジンコの共存についてご紹介しました。
グリーンウォーターが透明になってしまうなどの多少のデメリットはありますが、明らかにメリットが多いため、針子を飼育している方にはおすすめです。
ミジンコを上手に食べて大きくなる子と、なかなか食べれずに小さいままの子でサイズの差も出てきます。
ぜひお試しください。ちなみに針子水槽内のミジンコは、メダカの残ったえさや糞を養分として増殖するので、ミジンコ用に特別にえさを与える必要はありません。
他にもメダカ飼育の記事をたくさん書いていますので良ければご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました☆